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【コラム】意思能力と長谷川式認知スケールに関する判例の紹介

2013年5月24日

【認知症の点数が10点以下なら意思能力がない】
 認知症の程度は長谷川式認知スケールである程度、推測できます。
 裁判例でいえば、次のような傾向になっています。

・長谷川式認知スケールの点数が 10点以下・・・・・意思能力がない 11点~14点・・・意思能力がなしとされる可能性が大 15点~19点・・・意思能力があるとされる可能性が大 20点以上・・・・・意思能力がある

【点数だけでは結論を出せない】
 ただ、注意する必要があるのは、点数だけですべて判断されるのではなく、問題となる行為がどのようなものかによっても結論が異なってくることです。
 この点については次のような裁判例があります。

 「意思・能力の有無は、個々の具体的な法律行為ごとに個々の行為者の 能力・知能等を踏まえての実質的個別的判断にかかるものであり、何らかの画一的・形式的な基準によるべきではなく、問題になる法律行為がいかなる種類の行為であるかによっても判定が異なることがあり得る」
(大阪高裁平成22年9月15日判決)

【過去の判例について】
 過去の判例を検索して、一覧表にしたのが別紙【長谷川式認知スケールと意思能力についての裁判例一覧表】です。
ご参照ください。

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