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実例Q&A

生命保険も遺産分割しないといけないのか【Q&A №299】

2013年7月12日


 
先日夫が亡くなりました。
夫には先妻との間に子がないため養女をもらっています。
養女は早くに結婚し家をでています。その後に後妻に入りました。

夫が保険をかけ死亡受取人が妻になっています。
養女が保険金の遺産分割を要求しています。
その他にも夫名義財産がありそれは半分にすることになっています。
この場合養女に支払わないといけないのでしょうか?

記載内容  生命保険 受取人 不公平

(M・K)



【生命保険金は遺産分割の対象としないのが原則】

生命保険金は遺産とは別個のものであるとするのが裁判所の判例です。
その理由は、生命保険金の支払いは、生命保険契約に基づいて支払われるものであり、相続により支払われるものではないからというものです。
したがって、生命保険金はあなたが全額を取得してよく、保険金を除外したその他の遺産について養女の方と遺産分割協議をすることになります。

【例外として遺産に持ち戻しされる場合もある】
ただ、保険金額と遺産総額とを比較した場合、あなたが保険金を全額受け取ることが相続人間で著しく不公平となる場合には例外的に遺産の中に持ち戻されてしまい、遺産分割の対象となる場合があります(当ブログQ&A №298 もご参照ください)。

質問のケースの場合、もし他の遺産額に比べて保険金の額が圧倒的に大きい、保険を除けば遺産はほとんど存在しないなどの事情があった場合には、遺産に組み入れる必要がある場合もあるでしょう。

【著しく不公平かどうかの判断材料】
 過去の裁判例では、生命保険金が遺産総額の約60%程度もあった場合には、生命保険金を遺産にもち戻し(繰り入れ)したものがあります。
 ただ、生命保険金と遺産総額との比較だけでなく、
・あなたと被相続人との婚姻生活が何年間であったのか
・あなたが被相続人の介護等をどの程度していたのか
・養女が家をでたきり、全く、帰ってきていないのかどうか
・あなたや養女の生活ぶりはどうか
などという点も裁判所は判断材料にして、著しい不公平になるかどうかを判断することになりますので、その点もご留意ください。

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