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実例Q&A

内縁の妻への贈与【Q&A №60】 0060

2011年2月24日


 私のことです。

主人には二人の息子がいます。

奥さんは死亡です。

息子と主人の仲は最悪で10年前に調停で財産を3等分しました。そのときの書類には今後一切金銭的にはお互いに請求しないこと」と書いてあります。
3年前に主人が癌になり、そのとき主人名義の家を私に名義変更してくれました、息子達とは10年以上音信普通です、住所はわかっています。

最近になって息子達がどうやら私の名義になった家の事を調べているみたいです、万一主人が死亡したときに私名義の家に関して息子たちには遺留分権限があるのですか、調停のときの書類はあります、弁護士さん、二人の息子も立ち会っての裁判でした、お願いします。

記載内容  生前贈与 遺留分減殺請求

(おこ)


【「今後一切請求ができない」という調停でも相続は発生する】
調停でご主人と息子さんらが「今後一切金銭的請求をしない」と定めたのであれば、ご主人と息子さんは互いに金銭的な請求ができなくなります。
しかし、この請求をしないというのは、調停が成立するときまでの債権債務について互い請求しないという意味です(調停で弁護士が代理人としてついていても、この結論に変わりはありません)。
相続についていうと、ご主人が死亡したときには息子さんらが相続人になりますし、遺言で財産がもらえない場合には息子さんらは遺留分の請求ができます。

【生前贈与でも、遺留分減殺請求が認められる】
1年以上も前の贈与については、遺産計算に組み入れられないのが原則ですが、その贈与が息子さんらの遺留分を侵害することをあなたが知っていた場合には、その贈与された自宅は遺産の一部として扱われます。
あなたはご主人から生前に自宅を贈与されたということですが、ご主人が自宅のほかにめぼしい財産がないような場合には息子さんらから遺留分請求を受ける可能性が高いでしょう。

【他にめぼしい財産がないことを知っていたか否かがポイント】
もし、ご主人が自宅以外に多額の預金を持っておられたのであれば、息子さんらはこの多額の預金を相続するのですから、遺留分を侵害されたことにならず、あなたに対する遺留分請求は認められないでしょう。
しかし、ご主人が自宅以外にめぼしい財産がない場合には、あなたは、当然、ご主人の財産がどのくらいあったかがわかる立場にいたでしょうから、遺留分を侵害することを知っていたと判断されるでしょう。
具体的にいえば、ご主人の財産が自宅しかなかった場合、遺留分減殺請求があれば、息子さんら2人の遺留分は、各4分の1ずつですので、自宅の半分(あるいはそれに相当する金銭)を息子さんらに返還する必要があることになります。

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