二人兄弟の次男です。
兄は一人暮らしの母親を受け入れようとしないので、体が弱ってきた一人暮らしの母親を受け入れるために、私(次男)が、母親が生活しやすいように我が家を改築しました。
資金は母親のお金です。
ところが計画の途中で突然亡くなりました。
改築は途中でストップしてもらいましたが(250万がかかった)、さらに修復するのに150万かかると言われました。
このお金はどう兄と相談処理すればいいのかわかりません。
母親と兄は口では承諾していましたが、お前の家がきれいになったのだからその分遺産は減らすと言われました。
足が悪い母のために車椅子用のドアーや1階のお風呂を作ったのですが我が家には2階にお風呂は既にあるためはっきり言って不必要な物です。
(ぴぴさん)
【資金は母親のお金で出すということは・・】
まず、あなたの家の改築費用については、あなたが契約したのでしょうから、工事業者にはあなたが支払いをする必要があります。
問題は《資金は母親のお金です》という話があったのなら、内部負担として工事代金は母があなたに支払うという合意があったということになります。
この母があなたに対して支払うはずの改装費用は、相続される債務だと考え、相続人が分割して負担するべきだと主張すればいいでしょう。
なお、兄は、《お前の家がきれいになったのだからその分遺産は減らす》という主張のようですが、逆に不必要なものを作った分だけ不便になった点もありますので、プラスマイナスゼロと考え、あなたの相続分から減らされるべきではないと反論しましょう。
【修復費用について】
途中までした改装工事を、元に戻す修復工事として150万円かかるということですが、このような修復工事の費用を負担することまで予想されてはいなかったでしょうから、母との間でこのような修復費用を母が負担するという合意があったとまでは言えないでしょう。
しかし、中断した改装工事を元通りにするための費用ですので、母のための改装工事の関係で必要であり、工事途中のまま放置できないものであると説明され、兄にも費用負担をお願いしてみてはいかがでしょうか。
【調停の利用】
兄と協議の上、円満な解決をするのが望ましいですが、上記説明で兄が納得されないようでしたら、早い段階で遺産分割調停を利用することも考えていいでしょう。
調停委員という中立の立場の方から兄を説得してもらうことで解決が早くなります。