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★介護をする代わりにもらったお金は特別受益か?【Q&A №104】

2011年12月15日

12年前に生前贈与(負担付)父の面倒を見る約束で450万円贈与を受けました、これは特別受益に該当しますか。

記載内容  介護費用

(fox)



【面倒をみるという約束があっても、贈与は特別受益になります】
被相続人の方から、住宅資金として多額の援助(贈与)を受けたり、私立大学の医学部に行くための学費を出してもらったりした場合には、特別受益を受けたとして、相続額が減らされます。
今回の相談は、被相続人となるお父様の面倒を見るという負担付きの贈与を受ける場合には、そもそも特別な受益にならないのではないか?という点に関するものです。
しかし、結論から言えば、たとえ負担付きであっても、あなたに贈与されたお金は特別受益になります。

【面倒を見ることに伴う費用は・・】
裁判例では、特別受益があるが、その受益を得るために費用を負担した場合には、その費用を特別受益額から減額することを認めるものがあります。
例えば、足の悪いお父さんと同居するためにエレベーターやリフトを作った場合には、その費用を特別受益額から減額できそうです。
したがって、このような費用に関する領収書があるのなら、是非、残しておかれるといいでしょう。

【親の面倒を見ること自体は特別受益の減額要素として評価されないのか】
親と同居すること自体が評価されないのかという問題があります。
残念ながら、この点はあまり評価されません。
子供が親を見るのは当然であって、親の面倒を見たことによって特別受益が減額されたり、特別寄与として認められたりすることはないと考えていいでしょう。
(参考までに言えば、当事務所の弁護士間で協議したところ、親の面倒を見れば、相続などでそれに見合う経済的利益を与えるべきだという意見が多数でした)

【お父さんに遺言書を書いてもらいましょう】
親の面倒を見るということがどれほど大変なのかは、その経験をした人でないとわからないでしょう。
将来、裁判や新しい法律で、親の面倒を見た子供に有利なように変わっていくかもしれません。
しかし、当面のところは、被相続人であるお父さんに遺言書を書いてもらって、あなたが多くの遺産をもらえるようにするしかないでしょう。

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