家族構成は父・母・姉・私の4人です。
今年4月に父が亡くなりました。
その後、母と姉が口座の名義変更手続きを始めたらしく、母から”書類が欲しい”と連絡がありました。
私も、すべて母名義にするつもりだったのですが、不動産があるので、先に分割協議書を作ったほうがいいと姉に伝えるつもりで、姉からの連絡を待っていました。
ところが、いつになっても連絡がないので、分割協議書の必要性を母に伝えました。
「法定相続は”母1/2・子供1/4″って知ってる?」
「家は法定相続にはしないから、分割協議書が必要だよ。」
すると、母は、私が財産を欲しがっていると誤解し、母の話を聞いた姉夫婦も誤解してしまいました。
直接、私が姉に、分割協議書の必要性を伝えていたら母の誤解は回避できたと思います。
私が「手続きを始める前に連絡が欲しかった」と姉に言うと「父名義を母名義にするのは当たり前だから、連絡するつもりはなかった」また「自分の言い分が常識というのは母の苦労が分かってないからだ」と姉は言いました。
そして「母に”母1/2・子供1/4″言ったのが悪い」とも言われました。
何のために連絡が欲しいかは別にしても、手続きを始める前に相続人全員に連絡するのが常識だと思うのですが、いかがでしょうか?
ご教示よろしくお願いします。
(姉との話の全体像がわかりませんので、今回の質問に記載された内容のやりとりだけがあったとして回答します)
【法律家の目から見れば・・】
今回は、法律問題以前の質問です。
姉が「父名義を母名義にするのは当たり前だから、連絡するつもりはなかった」とか、「自分の言い分が常識というのは母の苦労が分かってないからだ」と言われたようですが、弁護士の目から見れば、「それは違うのではないか」という気がします。
あなたも相続人の一人であり、法律では、父の遺産の4分の1を相続できるのですから、そのあなたにちゃんと説明をしておくべきでしょう。
又、姉は「母に”母1/2・子供1/4″言ったのが悪い」とも言ったようですが、姉からは「連絡をしなくてごめんね。実はこんな事情で母の名義にしようと思うの。協力してくれない」という言葉があってしかるべきでしょう。
相続は兄弟姉妹の利害が対立する場面ですが、兄弟姉妹であるからこそ事情を話せばわかってくれるという場合もあります。
あなたが、正当な権利者ではあるのをわかった上で、説明とお願いをするという基本的な心配りが姉に欠けていたように思います。
ただ、不動産の登記名義を変更するにも、銀行の預金の相続(名義変更等)にも、法定相続人全員の協議(または同意)が必要ですので、互いに連絡をとりあって、円満な相続にむけての話し合いをされることをお勧めします