【ご質問の要旨】
80年前死亡の祖父の遺産調査
【ご質問内容】
父は祖父を亡くしたのが6歳の時で、幼いので相続は受けなかったのですが、亡くなってから60年後に、祖父名義のままの土地があると、祖父の所在地だった役場から連絡が入り、所有権移転をその頃に致しました。
税金も取られない価値の土地でした。
父は淡々としてましたが、私にとっては会ったこともない祖父のぬくもりのようなものを感じました。
所有権移転してから何十年もたってから、本当は他にもあったのではないかと、気になってまいりました。
質問:祖父が亡くなった頃、どのような財産を所有していたかを調べることは出来るのでしょうか?本当はもっとあった等。80年前でも。
追記、父は一人っ子でした。
父が30過ぎて既に祖母も亡くなっていて一人きりになっていました。親戚に(騙されたのか?)東京でもう活躍してるし、本家とも遠く行き来ないのだから戸籍を移籍しなさいと言われ、東京に移したそうです。
私の考えでは、何か臭います。考えすぎや、ドラマ的な事を期待しすぎなのでしょうか(^^ゞ
【不動産の調査は名寄帳でする】
遺産にどんな不動産があるかを調査する場合、市町村に問い合わせをします。
具体的な手続きとしては、被相続人に課税されている不動産があるかどうかを確認するため《名寄帳》を取り寄せします。
【80年前の不動産所有状況はわからない】
80年前にお祖父さんが所有していた不動産を確認することはできません。
その理由は、《名寄帳》には保存期間があり、市町村によって異なりますが、5~10年程度で廃棄してしまうからです。
【現在のお祖父さん名義の土地であれば判明する】
ただ、80年前の所有土地ではなく、現在もお祖父さん名義のままである土地ということであれば、名寄帳の取り寄せで回答が返ってきます。
なお、名寄帳が廃棄されていないのであれば、残っている限度での所有土地が判明します(例えば、平成18年当時の被相続人名義の土地と指定すると、その時点での被相続人名義の土地についての回答が返ってきます。
【可能性のある市町村に問い合わせる】
問い合わせは市町村単位でします。
念をいれるのなら、近隣の市町村にも名寄帳の取り寄せの手配を考えてもいいでしょう。
【手続き及び取り寄せ費用について】
多くの市町村では名寄帳は無料ですが、一部の市町村では有料になります(数百円程度です)。
なお、具体的な手続きは予め市町村に電話で問い合わせをされるといいでしょう。