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実例Q&A

非嫡出子の相続【Q&A №20】0020

2016年6月14日


 

関東在住の主婦です。昨年父が亡くなり、相続問題で悩んでおります。
 
私は非嫡出子で認知されています。

父が死亡して数ヵ月後に、遺言書と父が死亡した事実を聞かされ、驚きました。
 
遺言書は、父がなくなる一年以内に作られたもので、本妻の子供が、家裁の調停を起こしDNA鑑定を望んだため検査をしました。

検査の結果、実子であることが判明し裁判は終了しました。
 
遺留分の請求も出してあるのですが、遺産は支払われず、話し合いで解決したいの一点張りです。

遺産の内容も不確かなので、弁護士事務所に依頼したいと考えています。
 
こちらのHPを拝見し、大変誠実な取り組みに救われる思いがしました。

ぜひ、関東在住の非嫡出子の相続に詳しい、信頼できる弁護士事務所をご紹介いただけますでしょうか。
 
お手数ですが、よろしくお願いいたします。

(R)


(この回答は平成25年9月4日に出た最高裁の判例に基づき、それまでの回答内容に変更を加えております)

【残念ながら、弁護士の紹介はできません】

当事務所は大阪にあるため、関東の弁護士の事情には詳しくなく、紹介は困難です。

あなたの住んでいる地域の弁護士会(参照:日本弁護士連合会東京弁護士会)に行き、「相続に強い」弁護士を紹介してもらうのがよいと思います。

【非嫡出子も他の子と同じ割合で相続します・・最高裁の判断が出ました】

 最高裁判所は、非嫡出子の相続分を嫡出子の2分の1とする民法の規定は、遅くとも平成13年7月時点で、憲法14条1項に違反するようになったと判断しました(最大決平成25年9月4日:判例コラム【非嫡出子の相続】)。

そのため、現在では、非嫡出子は、嫡出子と同じ相続分を得ることができます。

したがって、あなたには、「非嫡出子の相続に詳しい」弁護士は必要ありません。

【調査能力に高い弁護士が必要です】

ただ、遺言書があるということですので、父の意思(遺言)能力を調べる力を持った弁護士を選び、遺言書の効力を否定できないかを考えてもらうことが必要です。
 
次に、あなたもおわかりのように、父の財産が隠されている可能性が高いケースですので、是非、隠した遺産を探せる弁護士を選びましょう。
 
もちろん、交渉能力が高いことも必要不可欠です。


☆ワンポイントアドバイス☆
 
一人だけではなく、複数の弁護士に法律相談し、比較して弁護士を選ぶといいでしょう。
 
又、無料や弁護士会の法律相談ではなく、弁護士事務所で相談するべきです。

事務所の雰囲気、事務員がしっかりした感じの人か、あなたに対する態度が誠実かどうかを判断しましょう(事務員が遺産調査を手伝うことも多いのです)。

その弁護士が遺産事件を多数手がけているベテラン弁護士であるかどうかを確認することもお忘れないように。

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