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実例Q&A

姪の使い込みを防止するためにはどうしたらよいか【Q&A810】

2023年3月22日

【質問の要旨】

登場人物:相談者の母、母の姉(相談者から見て叔母)2名、姪

【叔母の財産に関する相談】

・母の姉2名のうち、1人が高齢で判断能力が劣ってきており施設に入っているが、その預金管理を姪がしている。

(管理する条件として、叔母の預金がいくらあるのか、叔母に係る出費が生じた場合は領収書を貰い報告する等、口頭で約束した)

・しかし、残高やどこの銀行に預けているのか教えてくれず、話も二転三転している。

・叔母は高額の預金を持っていると思われる。

・姪は施設にいる叔母に自分でしたためた書面に印を貰い、叔母の謄本で自分が姪であると証明し、預金を引き出している可能性がある。

 

①母ともう一人の姉は、叔母がいくらの預貯金があるのかを把握することはできないのか。

②家族や親戚間のお金の使い込みには何も手立てはないのか。

③今後のアドバイスがあれば教えてほしい。

※母と姪が絶縁状態になることは避けたい。

 

【回答】

1 叔母の預貯金を把握する方法について

基本的に、相談者が叔母の預貯金の取引履歴や残高を確認することはできません。

ただし、叔母の委任状があれば開示に応じてくれる金融機関が多いです。

本件では、姪による財産の取り込みが問題になっているので、姪には悟られない方がよいでしょう。

叔母と接触可能な親族により、叔母から委任状をもらう必要があります。

2 どのようにして将来の紛争を予防するか

このまま放っておくと、叔母の死後に、遺産の取り込みをめぐって姪と争いになることは必至です。

それよりは、姪と対立をしても今のうちに手を打っておく方がよいと思います。

具体的には、成年後見人等を申し立てて、姪から叔母の財産管理権限を奪うことです。

申し立てには、姪の同意は必要がないので相談者らが申し立てを行えばよいでしょう。

ただし、拙速な申し立ては姪の使い込みやその証拠の隠滅を助長することになるので、事前の準備は必要です。

詳細は、回答の詳細をご覧ください。

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