【龍馬は遺言書を書いたであろうか?】
今から20年ほど前、沖縄の与那国島に行ったことがあった。
そこで、「昔の人で誰が好きか」と聞かれたことがあった。
坂本龍馬と答えたが、
あなたは坂本龍馬のように生きている?」というきつい質問がきた。
そのとき、どう答えたのだろうか。忘れてしまった。
龍馬は31才のときに京都河原町の近江屋の2階で死んだ。
妻お龍との間に子供はいなかった。
もし、龍馬が長生きしていたらと考えたことがある。
死ぬときに財産を作っていたであろうか?
生まれ育った家は裕福な商家であったから、
彼にも商売の才覚の血は流れていたかもしれない。
しかし、絶えず新しいことをするベンチャー精神を持っていても それと成功するということとは別である。
金持ちの龍馬なんて、想像しがたい。
ましてや、遺言などは・・である。
財産があったとしても、
【おまんらに、財産はやらんぜよ】ってなことを言ったのではないか。
龍馬という、誰にも恥じない父親の生き様と 子供たちの中に流れている龍馬の血が遺産だと公言したのではないか。
ここまで読んだ方は次のような疑問を持たれるかもしれない。
「この弁護士ブログは遺言を作ることを勧めていたのではないか?」と。
これに対する答えは「あなたは坂本龍馬のように生きている?」
龍馬ならぬ凡人(当然、私もここに入っている)としては、
せめて、財産を残し、子供たちが争わないように遺言を書くのが望ましいであろう。